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複数の事業会社で人事労務部門を長年経験
人事労務部門の強化で社内政策を実現する人事部づくり

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今回インタビューをさせていただいたのは、社会保険労務士事務所 あなたの味方の飯田 祐司さんです。

ご自身も事業会社で人事・労務業務を長く経験されており、企業の人事・労務スタッフ教育業務に注力されています。

プロフィール

名前飯田 祐司
事務所名社会保険労務士事務所 あなたの味方
生年月日1976年9月21日
出身地東京都
社労士歴4年4カ月
趣味野球観戦
尊敬する人物作家の伊集院静さんが好きです
HPhttps://www.a-mikata.com/

特徴

  • 複数の事業会社で人事・労務業務を長年担当したキャリア
  • 人事労務部門の強化で社内政策を実現する人事部づくりに貢献
  • 月単位の顧問契約でフレキシブルな対応

対応業務

  • 人事・労務コンサルティング
  • 保険手続き
  • 就業規則・人事評価制度
  • 助成金申請
目次

これまでの経歴

編集部

これまでの経歴を教えてください。

飯田さん:大学を卒業した後DVDのレンタル業を行っている会社に就職しました。店舗の運営を担当し、最終的には店舗責任者まで務めました。

ちょうどその頃にTSUTAYAさんがネットレンタルの事業を始められて、そのことをきっかけに、レンタルDVDの業界が実店舗を拠点としたビジネスから、インターネットを主軸としたビジネスへと変わっていきました。

業界全体が大きく変化する様子を間近で見ているうちに、業界の情勢や事情に左右されないような確固たるスキルを身に付けたいなと考えるようになり、管理系の職種への転職を考えるようになりました。転職に際して、なにか資格を取得したいと思って、レンタルDVD屋の店舗ではスタッフの採用や教育も行なっていて人事系の業務に興味があったものですから、社労士の資格の取得を目指すことにしました。そして資格取得後に転職をいたしました。

最初に入社したのはタクシー会社で、労務のポジションに就き6〜7年ほど給与計算と労務業務を担当しました。実は、タクシー会社の給与計算というのは他の業種・職種とは違う独自のルールがあるんです。

一般的給与計算の経験も積みたいと考え、保育園事業やサービス付き高齢者住宅の運営を行なっている会社に転職をしました。

給与計算に関する知識と経験は十分積めたので、今度は採用の部門にもチャレンジするためにトイレのバルブメーカーへ転職、そこでは労務周り全てと採用までを担当しました。

しばらくして3社目の会社で一緒に働いていた知り合いから「労務担当を探している会社があるけど興味ない?」と声をかけてもらって、そこはファブレスの家電メーカーだったんですが、これまでの会社と違い会社設立からまだ半年しか経っていない新しい会社でした。これから事業を拡大させるために、どんどん人を雇っていく、組織体制の構築もこれからという、これまで経験したことのないフェーズでの人事・労務の業務は大変興味深く学ぶことも多くありました。

このように企業の管理部門で経験できることはすべて経験しましたので、今度は自分1人でやってみるかと考え事務所を4年前に設立いたしました。

社会保険労務士事務所 あなたの味方の特徴

編集部

事務所の特徴を教えてください。

飯田さん:当事務所の特徴的なサービスとして、ご依頼をいただいた企業の人事労務担当者の育成・スキルアップがあります。もともと私自身事業会社に勤め人事・労務の部門を長く経験しておりますので、そのキャリアを企業に還元できればと考えております。事業会社において人事・労務の業務は必要不可欠である一方で、その知識やノウハウが会社にはストックされておらず、経験・知識を持った特定の担当者がいないと回らないというケースが多いのです。そこで当事務所が担当者それぞれのスキルアップを行い、会社全体の人事・労務業務の質と効率の底上げをサポートしています。

人事・労務業務では同じ会社内の他部署の方とコミュニケーションを取る場面が多く、そのコミュニケーションの質も業務効率を左右する要素です。保険給付等に関する問い合わせや休職手続きに関する質問など、問い合わせが多いものについては、社員への説明の仕方まで事前にこちらで考え、クライアントの人事労務担当者にお伝えしています。

最終的には、人事労務担当者が各部署のスタッフとしっかりコミュニケーションを取り、安心して働くことのできる環境を整えるという役割を果たして、結果的にスタッフの定着が促進されていくということを目標としております。当事務所はその目標を叶えるためのサポートをさせていただいております。

編集部

クライアントはどれくらいの規模感の企業が多いでしょうか?

飯田さん:現在では従業員数が数名から100名程度で労務管理を盤石にしたいという企業様や過去に労務トラブルに遭ってしまい、人事労務回りを整備したい、きちんと最新情報を掴んでおきたいといったニーズをお持ちの企業様、人事制度・評価制度を整備したいという企業様から多くご依頼をいただいています。

このくらいの規模感の企業では 、人事・労務の体制を確立している最中で、社内にプロフェッショナルがまだ育っていないというケースが多いですね。

編集部

顧問契約を月単位で区切られているのはなぜでしょうか?

飯田さん:このことは私が以前、事業会社の人事・労務担当で社労士を選ぶ立場にあった経験が影響しています。

私が事業会社の立場で社労士の先生と接していた時「この先生は合わないな」とか、「本当にうちの会社のこと考えてくれてるのかな」と感じることが何度かありました。 一般的には数ヶ月から1年程度の最低契約期間を設けている事務所が多いかと思いますが、不信感や不満があっても3カ月は続けないというこの期間がすごくもどかしかったのを今でも覚えています。そういった思いを今の当事務所のお客様にしていただかなくても済むように企業側がフレキシブルに対応できる月単位で区切った顧問契約のスタイルを採用しています。

社労士というお仕事のやりがい

編集部

社労士をしていてやりがいを感じるのはどんな瞬間でしょうか。

飯田さん:人事労務担当者の育成・スキルアップのサポートをしていて、はじめは未経験で右も左もわからないという状態だった人が、独り立ちできるまでに成長された姿を見た時ですね。ご本人からは「他部署の方からの問い合わせに的確に回答できました」といった報告を受けたときはとても達成感がありますね。人事・労務の担当者は結構入れ替わりが激しいのですが、育成を通じて定着率が上がった際に、経営者の方から「あなたに頼んでよかった」という風に評価していただけるのも嬉しいです。

また、訪問をした時に笑顔で挨拶をしていただけることもあって、そういった交流もとてもありがたく心に沁みます。育成という形で通常の社労士業務よりも深くクライアント先の従業員さんと接する機会が多いので、従業員の方々にも身近に感じていただけているのかなと感じています。

社労士というお仕事の大変さ

編集部

社労士というお仕事で大変だなと感じるのはどういったところですか。

飯田さん:頻繁にある法律改正は、会社の規模感によってはキャッチアップすることがとても困難なことがあります。そういった企業に対しては色々知恵を出して法律を守れるような体制づくりのご提案をしておりますが、企業の規模感や業種、フェーズによって対応策はさまざまです。それらに対応することがこの仕事の難しいところであり、面白いところでもあると感じています。

お仕事をするうえで大切にしていること

編集部

お仕事をされるうえで大切にされていることを教えてください。

飯田さん:こんなご時世ですが月に1度の打ち合わせを行なっております。

直接会ってお話をする中で、この1カ月で起きたこと・気になったことをどんなに些細なことでも構わずヒアリングをしております。そういったお尋ねをすると、まだ顕在化していない課題にいち早く気が付けたり、あまり社労士には相談しないような日々の仕事の悩みなどをお伺いできたりするんです。

また、会話する以外にも「この会社はこういう傾向の従業員さんが多いのかな」といった傾向や社内の雰囲気の変化などを感じ取ることもできて、そういった要素はご提案をするうえでも役立つ情報だったりします。

また来月来てくれるんだという認識が企業の中に定着すれば「次来た時このことを相談しよう」といった風に、困りごとが起きても頼れる存在として貢献できるとも考えています。

読者の皆さまへメッセージ

編集部

読者の皆さまへメッセージをお願いします。

飯田さん:社労士というと人事・労務業務のアウトソーシングだと思われる方も多いかもしれませんが、それらは社労士業務のほんの一部にすぎません。手続きの代行だけではなく、たとえば法律改正にどのように適応するか、パワハラ問題についてどう取り組むか、そういったお悩みにともに考え最善のご提案をする、そういった支援をぜひ積極的にやっていきたいと考えているのが当事務です。

当事務所では多くの企業で人事・労務部門のスタッフ育成をさせていただいており、企業の方と深くコミュニケーションを取る機会は比較的多い方かと思います。社労士という立場で外部からのサポートとなりますが、会社を変えよう、成長させようとするには企業の中から変わっていくことが必要です。社内の変革・スキルの底上げにご興味がある経営者の方はぜひお気軽にお声掛けください。

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