今回インタビューをさせていただいたのは、アルク社労士事務所の香山政人さん。
クラウドツールやITツールを活用し、企業のDX化・業務効率化・ペーパーレス化を促進している特定社労士さんです。
プロフィール
名前 | 香山 政人 |
事務所名 | アルク社労士事務所 |
生年月日 | 1987年5年2日 |
出身地 | 宮城県仙台市生まれ、埼玉県白岡市育ち |
社労士歴 | 5年 |
趣味 | 子どもと公園、筋トレ、プール、バー巡り |
尊敬する人物 | 稲盛和夫、前田裕二 |
HP | https://arc-sroffice.com/ |
特徴
- クラウドツールに精通し業務の効率化・DX化に貢献
- 企業や経営者と共に取り組む伴走型のサポート
- 5年後10年後の将来を見据えたご提案
対応業務
- 人事・労務コンサルティング
- 給与計算
- 労働・社会保険手続き
- 就業規則・人事評価制度
- 人材採用・育成・定着
- 助成金申請
得意な業種
- 飲食
- 情報サービス
- 製造業
これまでの経歴
これまでの経歴について教えてください。
香山さん:大学卒業後、人材派遣の会社でキャリアをスタートさせたのですが、大学時代にアルバイトでバーテンダーをしていてお酒が好きだったこともあって、酒類専門商社に転職をしました。そこでは4年間営業を経験しました。
自分が好きなものを商材として扱っていたので仕事自体は楽しかったのですが、業務上お酒をたくさん飲まなければならないので、この先もずっと続けていくのは難しいなと考えるようになりました。
自分がこれからどういうふうに生きていきたいか真剣に考えた時に、これから先もずっと働いていたいなと思っていることに気がつきました。
ずっと働くためには社会からのニーズが途絶えない業界でのスキル習得が不可欠と考え、社会保険労務士になることを決意しました。
2018年に入社した社労士法人では、数千人規模の上場会社やスタートアップ企業の手続き・給与アウトソーシング業務に加えて、数々の新規案件導入や労務相談、就業規則や付属規程作成・改訂・賃金制度導入のコンサルティングまで幅広い業務に従事しました。
社労士を目指した理由
数ある資格の中でも社労士を選ばれたのには何か理由がございますか?
香山さん:大学時代のバーテンダーの経験が影響しているんだと思います。私がアルバイトしていたのは、学生だけで経営をしているバーで、日々の運営や経理周りのことも全部自分たち学生で担っていました。
「人生が、ほんのちょっと(10°)変わるキッカケ」が見つかるお店というコンセプトで、ちょっとした出会いでも10年後には大きな変化をもたらす、そんな出会いの機会を提供しているお店でした。
働いていた私自身もそこで人生を変えるような出会いを経験し、人と人との出会いの大切さを実感しました。
こういった経験から、人生が変わるキッカケに携われるような仕事に就きたいという思いが自分の軸になったんだと思います。
ですので、新卒で入社した会社も人材派遣の会社でしたし、資格を取る際にも社労士に挑戦したいなと考えたんだと思います。
アルク社会保険労務士事務所の特徴
アルク社会保険労務士事務所さんの特徴を教えてください。
香山さん:社員の給与や勤怠を管理する「マネーフォワード」というクラウドシステムの導入サポートや運営支援を行うなど、DX化支援に注力しています。
社労士が対応する業務はまだまだアナログな部分も多いのですが、そういった部分を積極的にDX化していき、業務の効率化や労働時間短縮といった高付加価値を企業様にご提供することを目指しています。
事務所名にある「アルク」とはどういった意味でしょうか?
香山さん:「アルク」はフランス語なんですけど、英語で言うところの「アーチ」、つまり「弓」というのがもともとの意味です。
そこから転じて「架け橋」とか「虹」といった意味を持っている言葉です。
社労士の業務を通じて、人と企業、企業と行政機関の架け橋となり、人事労務の課題に直面している企業のお力になりたい、という思いを表現しています。
お客さまからの評判について
HPに「事務所内の平均年齢が30代」とありました。社労士業界ではお若い方だと思いますが、クライアントからの評判はいかがでしょうか?
香山さん:私自身は今36歳なんですけど、クライアントの中には同世代の方やもっと若い世代の経営者も多くいて、そういった方々には「話がしやすい」「打ち解けやすい」と言っていただけますね。
事務所も活気に溢れています。事業をするうえでそういった勢いってやっぱり大切ですよね。
また、私の事務所では、お客様と共に5年後10年後を見据えて取り組みをする「伴走型スタイル」を大切にしています。
これからの5年間・10年間は、これまで以上に社会情勢が大きく変動・複雑化し、それらに迅速に対応することが求められる時代です。
そんな時に、これまでの知識や経験も有益ですが、それ以上に先を見据えた戦略やアドバイスをお客様に提供することの方が重要だと私は考えています。
例えば、人口の減少が加速し、2065年には日本の総人口は9000万人を割り込むと予想されていて、そんな状況下で働き手をどう確保していくかというのは、過去の経験からは導き出しづらいですよね。
また、現状ある労働力を確保し続けるためには、従業員が仕事とプライベート、あるいは病気や介護といった事由と両立できる仕組みが不可欠ですが、それを実現させるためのヒントはやはり過去にはなく、将来のことを予測し先んじて考える必要があります。
ベテランの社労士の方々は私以上の知識や経験をお持ちかもしれませんが、お客様と共に5年後10年後の先を見据えて取り組んでいきたいという思いは、私も事務所を開業したばかりの立場ならではのものであって、他の事務所にはない特徴だと考えています。
社労士というお仕事のやりがいと難しさ
社労士というお仕事の「やりがい」と「難しさ」はどんなところでしょうか?
香山さん:やりがいを感じるのは、ご相談いただいた案件に対して、勝ち負けではなく本当に良い解決方法を提案できたなという実感が得られた時です。
例えば、従業員にとっても会社にとっても最適な解決方法を提示できて、両者からお礼を言っていただいた時は、この仕事を選んで良かったなと思います。
第三者ならではの気づきはもちろんですが、人事・労務の専門家として、自分のスキルや経験を従業員の方や企業様のより良い未来にお役立てできるのが喜びですね。
難しい点は、今の話と表裏一体だと思うんですけれど、やっぱり一つ一つの発言に大きな責任が生じることです。
私たちが提示した解決方法で、従業員の方や企業様の行く末が決まってしまう可能性があるということですね。
だからこそやりがいが得られると思う反面、責任の大きさにプレッシャーを感じてしまうことは今でもあります。
お仕事をするうえで大切にしていること
お仕事をされるうえで大切にされていることを教えてください。
香山さん:中立的な立場であり続けることです。社労士法でもそう規定されていますし、当然のことだとは思うのですが、見失わないように日々心に留めておくようにしています。
会社側だけの肩をもったり、その逆に従業員側の意見ばかりに耳を傾けたり、そういったご提案・アドバイスになってしまってはいけませんから。
当事者同士では気付けないようなポイントを中立的な立場から見つけ出すことが、社労士の存在意義だと考えています。
尊敬する人物について
尊敬する人物に稲盛和夫さんや前田裕二さんを挙げられているのには、どういった理由がございますか?
香山さん:皆さんご存じの通り、稲盛和夫さんは京セラや現在のKDDIを創業した実業家です。前田裕二さんは私と同じ36歳で、同世代の中でも一際目覚ましい活躍をされている実業家です。
事務所を開業する際に、お二人の著書をたくさん読んで、 経営哲学を学ばせていただきました。
お二人に共通しているのは、逆境でこそエネルギーを蓄えて、それを大きな爆発にして事業を生み出す・成長させている点だと思います。
社労士のお仕事をしていると、法令上の縛りやクライアントからの要望など、逆境とも思える状況になることが多々ありますが、そういった時も尊敬するお二人のように、それをむしろ好機と捉え、より良い提案に繋げるんだ!と自分を鼓舞しています。
読者の皆さまへメッセージ
読者の皆さまへメッセージをお願いします。
香山さん:経営者の多くは、自分の会社の従業員にもっと人生を充実させてほしい、もっとお金を稼いでほしいと、日々従業員の幸せを願っていらっしゃるんだと、お仕事をご一緒させていただく中で感じております。
願ってはいるけれども、具体的にどのように制度や仕組みの中に落とし込んでいったら良いのかわからない、そういったジレンマで苦しまれている方も多くいらっしゃいます。
そういった時には、私たち社労士を頼っていただくのが最適解だと思っています。
具体的な理想のイメージをお伝えいただければ、それを実現させるための方法をご提案し、一緒に形作っていくのがアルク社労士事務所の使命です。
叶えたい理想はあるけれど、どうやったらそれができるか分からない、一緒に考えてくれるパートナー的存在がほしい、とお困りの際には、ぜひ当事務所へお声かけをいただけると嬉しいです。